Oracleデータベースを入れるため、デスクトップ環境ありでOSインストールします。
※以下のキャプチャは、使用しているOSやブラウザ、機種によって項目や表示内容が異なる可能性があります。
LinuxOS環境にOracleデータベースをインストールする場合は、デスクトップ(GNOME)環境が必要となります。
Linux環境で普段CUIしか使用していないと、いざデスクトップ環境が必要になった時に必要なパッケージ類を迷うので、備忘録も兼ねてますf(^^;
Step1.CentOSダウンロードサイトからISOイメージをダウンロードする
CentOSは、実質Redhat Enterprise Linuxの無償版の位置づけにあるため、特別なライセンスキーを用意することなく使用できます。
(1)CentOSダウンロードサイトにアクセスします。
(3)任意のサイトをクリックします。
※通常「Actual Contry」欄に国内サイトの一覧が表示されるので、トラフィックを考慮するとその中か選んだほうが無難です。
(4)しばらくするとダウンロードが完了するため、「CentOS-6.5-x86_64-bin-DVD1.iso」がダウンロードされたことを確認します。
Step2.実際にインストールする(前半設定)
Step1で取得したISOを元にインストールを行いますが、ISOをDVDに焼いたり、仮想マシンを作成したり事前準備を必要に応じて行っておきます。
(1)ISOやDVDメディアをドライブにセット(マウント)し、起動するとようこそ画面が表示されので、「Install or upgrade an existing system」を選択し、Enterキーを押下します。
(2)メディアのエラーチェック画面が表示されるので、「Skip」を選択します。
※メディアのエラーチェックは数十分かかるため、メディアエラーの切り分けをしたいなど特別な理由がない限りは、しなくても良いかと思います。
(4)言語選択画面が表示されるので、今回は「Japanese(日本語)」を選択し「次(N)」をクリックします。
(5)キーボード選択画面が表示されるので、そのまま「日本語」を選択し「次(N)」をクリックします。
(6)ストレージ選択画面が表示されるので、そのまま「基本ストレージデバイス」を選択し「次(N)」をクリックします。
(7)未フォーマットディスクが認識された場合は、画面のように警告が表示されます。
その場合は「はい。含まれていません。・・・」を選択し、「次(N)」をクリックします。
(8)任意のホスト名を入力します。
ネットワークの設定を行う場合は、画面左下にある「ネットワークの設定」をクリックします。
※ネットワーク設定を行わない場合は、ホスト名を入力後、そのまま「次(N)」をクリックします。→手順(13)へ進んでください。
(9)現在認識されているネットワークインターフェース(NIC)が表示されるので、設定を行いたいNICを選択し、「編集」をクリックします。
(11)「IPv4のセッティング」タブをクリックし、任意の方式を選び、「適用」をクリックします。
※IPアドレスをDHCPで取得する場合は、画面のように「自動(DHCP)」を、固定IPアドレスを設定する場合は「手動」を選択し、アドレス欄に必要な情報を入力します。
また、IPv6の設定についても、画面のように設定が可能です。
※今回は、IPv6ネットワークに接続しないので、「無効」にしています。
(12)(8)の画面に戻るので、「次(N)」をクリックします。
(13)タイムゾーン選択画面が表示されるので、そのまま「アジア/東京」を選択し、「次(N)」をクリックします。
(14)任意のパスワードを入力し、「次(N)」をクリックします。
※簡単なパスワードの場合は、警告画面が表示されますが、そのまま進める事が可能です。
(15)インストールタイプ選択画面が表示されるので、今回は「カスタムレイアウトを作成する」を選択し、「次(N)」をクリックします。
※今回のようにOracleデータベースを入れたいなど特別な理由がない限りは、自動的に必要パーティションの作成を行ってくれる「すべての領域を使用する」を選択しても問題ないかと思います。
Step3.実際にインストールする(パーティション設定)
「カスタムレイアウトを作成する」を選択した場合は、条件を元に構成する必要があります。
今回の場合は、Oracleデータベースの動作確認を行うため、以下の条件で構成します。
・ハードディスク(仮想マシンの場合は割り当て仮想ディスク)は40GB。
・物理メモリ(仮想マシンの場合は割り当てメモリ)は、4GB。
・スワップ領域は物理メモリと同等の4GB。
・/boot領域は250MB。
・/boot以外は特別に領域を切らず(/パーティションのみ)、残り空き容量を割り当て。
・スワップ領域と/パーティションは、LVM(論理ボリュームマネージャ)で構成。
※LVMとは・・・の説明は長くなるので割愛しますが、パーティションを再起動なしで拡張できたり、複数の物理ディスクを一つの論理ディスクできたりと、色々メリットが有ります。
(1)未フォーマットのディスクの場合は、画面のように空き領域しかない状態なので、「作成」をクリックします。
※不要な領域がある場合は、その領域を選択し「削除」をクリックし、先に削除を行っておきます。
(2)「標準パーティション」を選択し、「作成する」をクリックします。
(3)パーティション追加画面が表示されるので、画面のように設定を行い「OK」をクリックします。
・マウスポイント: /boot
・ファイルシステムタイプ: ext4
・サイズ: 250MB(固定容量にチェック)
※「ext4」は、CentOS6.x系で推奨されるファイルシステムタイプです。
(4)画面のように/boot領域が設定されたことが確認できるので、引き続き「作成」をクリックします。
(5)/boot以外はLVMで構成するため、「LVM物理ボリューム」を選択し、「作成する」をクリックします。
(6)「physical volume(LVM)」を選択し、「最大容量まで使用」にチェックし、「OK」をクリックします。
(7)physical volume(LVM)が設定されたことを確認できるので、引き続き「作成」をクリックします。
(8)画面のように「LVMボリュームグループ」のみ選択できるような状態になっているはずなので、「LVMボリュームグループ」を選択し、「作成する」をクリックします。
(9)LVMボリュームグループ作成画面が表示されるので、任意のボリュームグループ名を入力し、「追加」をクリックします。
(10)画面のように設定を行い「OK」をクリックします。
・ファイルシステムタイプ: swap
・論理ボリューム名: 任意の名前
・サイズ: 4096MB
(11)スワップ領域が設定されたことを確認できるので、引き続き「追加」をクリックします。
(12)画面のように設定を行い「OK」をクリックします。
・マウスポイント: /
・ファイルシステムタイプ: ext4
・論理ボリューム名: 任意の名前
・サイズ: 残り全て
(13)作成した内容に問題なければ、「OK」をクリックします。
(15)フォーマット警告画面が表示されますが、そのまま「フォーマット」をクリックします。
(16)ディスク書き込みの警告画面が表示されますが、そのまま「変更をディスクに書き込む」をクリックします。
Step4.実際にインストールする(ソフトウェアインストール設定)
実際にインストールするソフトウェアは、構成次第になりますが、最低限必要なソフトウェア(Minimal)をインストールし、必要に応じて追加でソフトウェアをインストールする方法が、余計なソフトウェアを増やさずにすむため、セキュリティ的にもディスク容量的にも無難かと思います。
(1)「Minimal」を選択し、「今すぐカスタマイズする」を選択し、「次(N)」をクリックします。
(2)今回はデスクトップ環境を追加でインストールするため、「デスクトップ」項目を選択し、「X Window System」「デスクトップ」「汎用デスクトップ(GNOME環境)」にチェックを入れ、「次(N)」をクリックします。
また、構成にもよりますが、Linuxのソフトウェアでは、gccやglibcなどC関係ライブラリやモジュールを使用するものも多くあるため、この段階で「開発」項目の「開発ツール」にもチェックを入れておいたほうが、後々楽になる場合もあります。
(ちなみに、Oracle Databaseをインストールする場合は必要となります。)
(3)しばらくするとインストールが完了し、画面のように表示されるので、「再起動」をクリックします。
(4)再起動すると、今回のようにデスクトップ環境をインストールした場合は、ようこそ画面が表示されるので、そのまま「進む」をクリックします。
(5)ライセンス同意画面が表示されるので、「はい、ライセンス同意書に同意します」を選択し、「進む」をクリックします。
(6)ユーザー作成画面が表示されますが、必要なユーザーは後から個別で作成するので、そのまま「進む」をクリックします。
(7)警告画面が表示されますが、そのまま「はい」をクリックします。
(8)日時設定画面が表示されるので、問題なければそのまま「終了」をクリックします。
NTPで時刻同期するように設定したい場合は、「ネットワーク上で日付と時刻を同期化します」にチェックを入れ、任意のNTPサーバを追加し、「終了」をクリックします。
Step5.ログイン確認
実際にログイン出来るかの確認を行います。
(1)画面のようにログイン画面が表示されるので、「その他」をクリックします。
(2)今回のようにユーザーを作成していない場合は、rootユーザのみ存在するため、ユーザー名欄に「root」と入力し、Enterキーを押下します。
(3)設定したパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。
(4)rootユーザーでログインすると、画面のように警告画面が表示されますが、そのまま「閉じる」をクリックします。
(5)ログイン処理が完了すると、画面のようにデスクトップが表示されます。
以上でOSのインストールは一通り完了なので、必要に応じて「yum update」を行ったり、SSHの設定を行ったりしてください。
■Tipsリスト
・Linux > CentOS 6.5