竹島に対する韓国側の主張を調べてみた

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昨年日本の外務省から竹島の領有権に関する動画が公開され注目されましたが、先日1月24日に韓国外務省からも同様に公開されたので、備忘録として。






まず、実際の動画以下のとおり。

つぎに、動画の中で提示されている資料について、調べてみることにしました。

■島根県告示第40号(1905年)
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ001
→動画の中で「中央政府ではない地方政府の告示によって、密かに不法編入された」とありますが、実際には竹島を日本領に編入した1905年1月28日の閣議決定を受けて、2月22日付島根県告示第40号との流れになっています。
この「竹島を日本領に編入」というのも、当時の明治政府は、竹島を他国が占領したと認められる形跡がない点を確認し、隠岐の島在住者の漁業会社が同島に小屋を構えていることをもって、国際法上の占領の事実としたこの2つの点から「無主先占」の地であると判断し、領土編入に踏み切っています
ちなみに、動画の中の「他国が侵略した痕跡がない無主地だったと言っていたのに・・・」という日本内閣決定文(1905年)は、この閣議決定を指しています。
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ001-2
また、竹島を島根県に編入したきっかけの一つに、当時竹島近辺での乱獲により激減したアシカを保護することがあったりと、いきなり竹島を主張したわけではありません。
詳細は、島根県ホームページに記載されていますので、ご参考ください。
・引用元:島根県ホームページ

■世宗実録地理志(1454年)
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ002
→動画の中で「二島は互いに遠く離れておらず、天気の良い日には眺めることができる」とありますが、竹島と鬱陵(ウルルン)島は約40km離れています
40kmを近いか遠いかは各個人の主観によるかと思いますが、東京駅-新横浜駅間で30km未満、新大阪駅-京都駅間で40km前後と考えると、短い距離では無い気がします。
(個人的な主観です)
さらに、高速外洋帆船サーモピレーの最高時速が20ノット(約37km)のため、帆船で最短1時間ちょっとの距離となります。
・サーモピレー参考画像↓
Thermopylae
さらにさらに、晴れた日にはウルルン島から竹島はこんな感じで見えるそうです↓
ウルルン島から見た竹島
※この画像は独島研究所様より拝借しましたが、Exifを見るとPhotshopでリサイズされているようで、どんなカメラで何倍ズームぐらいで撮影のか見れなかったのが、ちょっと残念でした。。
そして、動画内の東国大地図(18世紀)の中で竹島とウルルン島が近く感じるのは、きっと気のせいです↓
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ003
そしてそして、現代技術の最高峰であるグーグル・アースで見たウルルン島の近くに小さな島があるように見えるのも、きっと気のせいです↓
Ulleungdo-googleearth

■太成官指令(1877年)
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ004
→動画の中で主張の大きな根拠の一つとしていますが、この資料にある「竹島外一島」が状況を複雑にしています。
韓国側の主張では、この当時の竹島はウルルン島を指しており他一島が現在の竹島としていますが、これは日本では江戸時代にウルルン島を竹島、現在の竹島を松島と読んでたことに由来します。
そして、動画の中の磯竹島略図では、ウルルン島は磯竹島となっており、時代や状況によって、ウルルン島や現在の竹島の名称が違っていることが分かるかと思います。
※「磯竹島略図」自体は、享保年間の大谷家の絵図を元に作成されたものです。
・引用元:Wikipedia「竹島外一島」
なお、磯竹島略図の拡大図は以下のとおりとなります↓
磯竹島略図
・引用元:http://www.tanaka-kunitaka.net/takeshima/
この画像を見てみると、磯竹島(ウルルン島)の右上に何と書かれているか不明ですが、小さな島があるのが分かるかと思います。
実はこの島が「竹島外一島」であるというのが、日本側の主張です。
これは個人的な解釈ですが、当時「磯竹島略図」を提出した人たちも、このウルルン島北東の小さな島が何島なのか分からなかったのではと思われます。
太成官指令自体は、1877年3月20日に内務省が出した国内向けの通達であり、結果的に国際的な文書になるなどと考えていないでしょうから、「竹島外一島」と中途半端な記述になってしまったのでは思われます。
もし、現在の竹島を当時の大韓帝国側領土であると記述するのであれば、「(磯)竹島および松島は・・・」と記述になるはずです。
(個人的な主観です)

■大韓帝国勅令第41号(1900年)
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ005
→動画の中で「ウルルン島を鬱島と改称し、区域はウルルン全島と竹島、石島(現在の竹島)を管轄する」とありますが、パッと見ると???と意味不明になるかと思います。
まず、ウルルン島→鬱島になるのは分かったとして、当時はウルルン島=竹島で呼ばれていたため、「ウルルン全島とウルルン島、石島を管轄する」となり、同じ島が2回登場することに違和感を感じると思います。
そこで、この画面にある文に注目すると、実は別の見方ができます。
※あいにくハングルがわからないため、漢字部分のみ抽出し、ハングル部分はmで表示しています。

区域m鬱陵全島m竹島石島m管轄m事

ハングルがわからないため、助詞や句読点の訳を一概に言えませんが、普通に見れば「区域(は)ウルルン全島(と)竹島石島(を)管轄」と読め、竹島石島=竹島の石島=ウルルン島の石島と解釈するのが自然な気がします。
また、素直に今回の動画の文だけを解釈するのであれば、「ウルルン島と現在の竹島、石島という名のどこかの島」という主張でもおかしくない気がしますが、「竹島、石島(現在の竹島)」と敢えて注釈していることからも、当時竹島と呼ばれていた島=ウルルン島と認識している事はほぼ間違いないと思います。
ちなみに、ここで登場する竹島石島も、ウルルン島北東にある小さな島を指しているのでは?というのが日本側で多く見られる認識です。

■連合国最高司令官覚書第677号(1946年)
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ006
→動画の中にある英語を直訳すると「日本から除外:(a)ウルルン島、竹島とチェジュ島」となっており、1946年当時ウルルン島、竹島とチェジュ島が日本の統治管轄外になったのは事実です。
ただし、この文だけで竹島が日本の領土では無いおよび韓国の領土であるとの説明には成りません。
まず、連合国最高司令官覚書第677号で除外された島は、先ほどの竹島だけではなく、南西諸島や伊豆諸島、北方領土など日本本土から遠い離島が多数含まれています。
その事実は、動画の中にある地図の全図を見れば一目瞭然です↓
大韓民国外務省-竹島動画キャプチャ007
この地図は、連合国最高司令部管轄地図(SCAP ADMINISTRATIVE AREAS JAPAN AND SOUTH KOREA)と呼ばれており、GHQの管轄担当エリア地図です。
そのため、この地図のエリア=日本地区と韓国地区=各国の領土というのは間違いです。
もし、その主張どおりということであれば、現在でも南西諸島や伊豆諸島への移動は何らかの制限がされているはずですし、逆に韓国は朝鮮半島の38度線で国境が分断されていることを認めることになります。
※韓国政府は、韓(朝鮮)半島全体が領土であり、38度より北は不法に占拠されていると主張しています。
今回の動画の中で、都合のいいように地図の一部分を切り取り、竹島を主張することは非常に悪意的であると思います。
(ちゃっかりSEA OF JAPANを隠している部分もそうですがf^^;)
ちなみに、現在は南西諸島や伊豆諸島が再び日本に戻ったのは、歴史の授業でも習う1951年の「サンフランシスコ平和条約」や1972年の「沖縄返還」など戦後の流れによるものです。
外務省ホームページでも、この連合国最高司令官覚書やサンフランシスコ平和条約について説明が有ります。

ここまでは、韓国側の主張とその根拠について色々ふれましたが、今度は日本側主張にもふれてみたいと思います。

日本国外務省:「竹島に関する動画」

この動画の中にある通称「ラスク書簡」ですが、正式名称は「ラスク極東担当国務次官補から梁駐米韓国大使に宛てた書簡」で、外務省ホームページでも公開されています。
日本国外務省-竹島に関する動画キャプチャ
動画の中では、「竹島ないしリアンクール岩として知られる島に関しては、(この通常無人である岩島は、我々の情報によれば)朝鮮の一部として取り扱われたことが決してない」とふれられていますが、その次に続く文も実はキーポイントで「1905年頃から日本の島根県隠岐島支庁の管轄下にある。この島は、かつて朝鮮によって領有権の主張がなされたとは見られない。」と続いています。
もっとも、このラスク書簡については、韓国側は連合国の一国にすぎないアメリカの一個人の見解であり、根拠が無いと主張しています。
しかし、「ラスク極東担当国務次官補から梁駐米韓国大使に宛てた書簡」とあるように、元々はサンフランシスコ平和条約の内容に「竹島を放棄」を求める韓国側の主張が発端となっています。
自分で連合国の一国にすぎないアメリカの一個人に対して要望を出しておきながら、主張が認められなかったから無効だと言っていますが、仮に認められていたら「連合国の中心であるアメリカが認めたから・・・」とさらに強気にでるのは目に見えています。
実際の流れと内容については、外務省ホームページが分かりやすいかと思います。

実際に検証できなかった資料や、主観的な部分も多々ありますが、疲れたので一旦これぐらいでf(^^;






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